軟化象牙質を取りきると露髄しそうな症例の処置(1回目)
自発痛や冷水痛などの大きな症状がなくてもカリエスが大きく軟化象牙質を除去していくと露髄してしまいそうなときは、一度テンポラリーセメントのソフトを置いて補綴象牙質の形成を促します。
カリエスの大きさはレントゲンから予想できるので前もって患者さんには二回に分けて虫歯をとる可能性があることを伝えておきます。
回数と時間はかかりますが、抜髄してクラウンにして被せることになるのか、インレーで終われるのかには大きな差があるのでご理解頂ける患者さんにはお勧めしております。
辺縁漏洩があるとうまくいかないので齲蝕検知液などを利用して露髄しない部分の軟化象牙質をしっかりと除去しておくことが大切です。
テンポラリーセメントを置いている部分は接着していないので約6ヶ月待ってリエントリーを行います。