歯のすき間「ブラックトライアングル」を補綴治療で改善した70代男性の症例

歯と歯の間に三角形のすき間ができ、黒く見えてしまう状態を「ブラックトライアングル」と呼びます。
鏡を見たときや、写真に写ったときに「口元が老けて見える」「笑顔に自信が持てない」と気になるのは嫌ですよね?
この現象は、加齢による歯ぐきの後退や歯周病、矯正後の歯の位置変化など、さまざまな理由で起こります。歯そのものが健康でも、見た目の印象に大きく影響するため、美容的なご相談として来院されるケースも増えています。
今回は、このブラックトライアングルに対し、補綴(ほてつ)治療を用いた症例をご紹介します。
具体的には、歯の表面に薄いセラミックの素材を貼り付ける「ラミネートベニア」や、歯の形を整えるクラウン(かぶせ物)によって、すき間を自然に埋めていきます。
この治療のメリットは、短期間で見た目を改善できることです。歯列矯正や歯ぐきの再生治療と比べると、期間が数週間から数か月と早く、仕上がりも自然に見えます。また、使用するセラミックは変色しにくいため、長く美しさを保つことができます。
一方で、歯を少し削る必要がある場合があることや、歯や歯ぐきの状態によっては別の治療をおすすめするケースもあります。そのため、まずはお口の状態を確認したうえで、患者さまにとって最適な方法をご提案いたします。
「すき間が気になるけれど、どう治したらいいか分からない」
「矯正までは考えていないが、自然に見せたい」
そんな方は、まず一度ご相談ください。
見た目の改善はもちろん、笑顔に自信を持てることが最大のゴールです。お口元のちょっとした変化が、毎日の気持ちを明るくしてくれることも少なくありません。
セラミッククラウンでブラックトライアングルを改善した症例
70代男性H様の症例-1日目-
術前

術前の写真です。
元々前歯に被せ物が入っていましたが、歯茎が下がったことで被せ物との間に隙間ができていました。ブラックトライアングルにもなっています。
ラバーダム防湿

ラバーダム防湿を行って治療を進めていきます。
被せ物除去

元々入っていた前装冠(金属の被せ物の表面に白いレジンを張り付けた被せ物)を外します。
メタルコアと呼ばれる歯の土台が入っています。
虫歯、土台除去

歯の土台を除去しました。
虫歯にもなっているため、虫歯の除去をします。
この日は一時的にCR(コンポジットレジン)で歯の形を整えて終了です。
-2日目-
歯の土台を立てる

新しく歯の土台を立てます。
今回はファイバーコアと呼ばれる土台を使用しました。
仮歯装着

歯の形を整え、仮歯を装着して2日目は終了です。
-3日目-
支台歯形成、型取り

被せ物を被せる土台となる歯の形を整え、シリコン印象剤にて型取りを行いました。
仮歯を戻し、3日目は終了です。
-4日目-
ジルコニアクラウン装着

仮歯を外し、被せ物を装着します。
今回はセラミックの一種でもあるジルコニアと呼ばれる素材で被せ物を行いました。
術後

被せ物が入り、ブラックトライアングルも改善されました。
術前術後


治療内容 | ブラックトライアングルの改善 |
費用 | ジルコニアCr 1歯:165,000円(税込)×3本 ※自由診療になります |
治療期間 | 治療期間:約3ヶ月 来院回数:4回(虫歯の大きさにより大きく異なります) |
リスク 副作用等 | ・術後の歯根破折の可能性 ・セラミックの破折、脱離 ・術後の知覚過敏や歯髄の失活(歯の神経が死んでしまうこと)*生活歯の場合 |
このように、H様はセラミッククラウンでブラックトライアングルを改善することができました。
歯が気になってうまく笑えない…とお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
当院は完全予約制です。
予約や相談をご希望の方は、
お気軽にお問い合わせください。

金城 文乃
Kinjyo Akino
マイクロスコープ歴 14年
精密根管治療歴 14年

小山田 晃樹
Oyamada Koki
マイクロスコープ歴 8年
精密虫歯治療 8年

行田 長隆
Kohda Nagataka
マイクロスコープ歴 17年
精密歯周外科歴 13年
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用した診療イメージ

マイクロスコープの20倍の拡大視野で観察すると、虫歯や歯石などを細かく観察できます。
※診療内容や治療部位によってはマイクロスコープを使用しない治療もあります。
診療時間
月~金曜 10:00~14:00
15:00~18:00(最終受付17:00)
土曜 10:00~13:00
14:00~17:00
※現在、土曜日の診療予約が大変混み合っているため、初診で土曜日のみで治療をご希望の初診の患者様の予約をお受けすることができません。 丁寧な治療を維持するため、ご理解の程よろしくお願いいたします。