矯正治療後に歯茎が下がった!?歯肉退縮の原因と治療法とは

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矯正治療のあと歯茎が下がるの?と不安に思っている方がいらっしゃいます。
せっかく歯並びを綺麗にしたのに、歯茎が下がるのは嫌ですよね?
なぜ歯茎が下がることがあるのでしょうか。
また、下がった歯茎の治療法はあるのでしょうか。

歯茎が下がる”歯肉退縮”とは?

そもそも、歯肉退縮とはなんでしょうか?

本来、歯の根の部分は歯茎に覆われていて見えることはありません。
しかし、何らかの原因によって歯茎が下がってしまうことがあります。
この歯茎が下がったと言われる状況を歯肉退縮と呼びます。

歯肉退縮が起こると歯の根が見えて見た目が悪くなったり、エナメル質に覆われていない歯の根が露出することで歯がしみる…などの症状が起こります。
→歯肉退縮についてはコチラをご覧ください

矯正治療で歯茎が下がる原因とは?

矯正治療は歯並びを整える素晴らしい治療ですが、まれに歯茎が下がる(歯肉退縮)ことがあります。主な理由をご紹介します。

歯ぐきや骨が薄い体質

元々歯の周りの骨や歯茎が薄い人は、矯正によってさらに影響を受けやすく、わずかな移動でも歯茎が下がりやすくなる傾向があります。
特に日本人は欧米人と違って歯肉や骨が薄い人が多いので、矯正治療による歯肉退縮が起こりやすいです。

歯を抜かずに矯正した場合

健康な歯を残して矯正したいと考える方も多いと思います。
しかし、顎の大きさや歯の大きさによって抜歯が必要なケースは多くあります。
基本的に、歯を支えている顎の骨(歯槽骨)は成人すると大きくなることはありません。
顎に並べきれない歯を非抜歯矯正で無理やり並べようとすると、歯が骨から飛び出したような形となり、歯の寿命が短くなってしまう場合があります。
もちろん非抜歯で矯正が可能な患者様もいらっしゃいます。
診査診断をしっかりと行い、患者様に適した治療を行う必要があると考えています。

歯周病の場合

歯茎や骨がすでに歯周病でダメージを受けていると、矯正による負荷で退縮が進みやすくなります。
治療前に歯茎の状態をしっかり確認することが大切です。

歯磨きが不十分・力が強すぎる

矯正中は器具が邪魔で歯磨きが難しくなり、汚れがたまりやすいため、歯茎に炎症が起こりやすく、結果的に歯ぐきが下がってしまうことがあります。
また、反対に力を入れすぎた歯磨きも歯ぐきを傷める原因になります。

年齢とともに自然に起こる変化が影響

矯正治療に関係なく、加齢とともに歯茎が少しずつ下がることは自然な現象です。
矯正中に起きると「矯正のせい」と感じやすくなります。

対策はあるの?

  • 歯ぐきや骨の状態を事前にしっかり診断すること
  • 矯正中の丁寧な歯磨きと定期チェック
  • 歯ぐきが下がってしまった場合は、歯周外科手術などで回復できるケースもあります

下がった歯茎を回復する歯周外科手術とは?

実際に矯正治療後の歯肉退縮に行った歯周再生療法を見てみましょう!

歯肉退縮に行った歯周再生療法の症例

術前

術前の写真。左下1番の歯ぐきが下がっている様子。

左下1番の歯肉が退縮し、ブラックトライアングル(歯と歯の間の歯茎が下がり、黒い三角形の隙間ができること)もできています。

歯周再生療法の治療手順1:マイクロスコープで左下1番を撮影した写真

歯の根が露出しています。

歯肉切開、剥離

歯周再生療法の治療手順2:メスで歯茎を切開している様子

歯肉移植を行う部分の歯肉をメスで切開していきます。

移植片採取

歯周再生療法の治療手順3:上顎にメスを入れ、移植片を採取している様子

歯肉移植を行うため、ドナー部位から歯肉を採取します。
上顎の口蓋から採取しています。

移植片トリミング

歯周再生療法の治療手順4:採取した歯肉の写真

採取した歯肉です。
上皮を取り除き、結合組織のみにします。

歯周再生療法の治療手順5:移植片を移植部に乗せて確認をしている様子

移植片のサイズを確認しながら進めていきます。

移植片を歯茎の中に入れ込む

歯周再生療法の治療手順6:移植片を切開した歯茎の中に入れ込むために糸で縫っている様子

切開、剥離した歯肉の中に移植片を入れ込みます。

縫合

歯周再生療法の治療手順7:歯茎を縫合した写真

糸で中に入れた歯肉を固定し、歯茎を縫合します。

術前術後

術前術後の比較画像
主訴歯肉退縮を治したい
費用結合組織移植(CTG) 165,000円(税込) ※自由診療になります
治療期間治療期間:約1ヶ月
来院回数:4回(抜糸、消毒を含む)
リスク
副作用等
・一時的に歯がしみる、移植片採取箇所からの再出血、移植した歯肉の壊死による再手術の可能性がある
・手術後2週間は固い固形物を食べることができません

このように、下がった歯茎を改善することができました。

矯正しない方がいいの?

デメリットもあるなら矯正しない方がいいの?と考える方もいらっしゃるかもしれません。
例えば下の顎が大きい下顎前突や、上下の前歯が噛み合わない開咬と呼ばれる不正咬合の方は、日本歯科医師会が推進している8020運動(80歳になっても自分の歯を20本以上保とう推進している運動)の達成者はほぼいないことが以前の調査から分かっています。
これは、下顎前突や開咬の方は前歯が噛んでいないため、臼歯(奥歯)に負担がかかりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高いことが原因として考えられます。
見た目の改善だけでなく、矯正をすることで歯の健康寿命を延ばせる可能性があります。

矯正治療後の歯肉退縮でお悩みの方は、歯周再生療法が可能か一度診断を受けてみてはいかがでしょうか?

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歯科医師紹介

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金城 文乃

Kinjyo Akino

マイクロスコープ歴 14年

精密根管治療歴 14年

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小山田 晃樹

Oyamada Koki

マイクロスコープ歴 8年

精密虫歯治療 8年

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行田 長隆

Kohda Nagataka

マイクロスコープ歴 17年

精密歯周外科歴 13年

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用した診療イメージ

マイクロスコープで20倍の拡大視野を使用した診療イメージ

マイクロスコープの20倍の拡大視野で観察すると、虫歯や歯石などを細かく観察できます。
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