親知らずをインプラント代わりに歯牙移植 症例紹介2 K様30代女性

親知らずをインプラント代わりに自家歯牙移植したK様(30代女性)の症例紹介2です。

親知らずの歯牙移植症例紹介2 K様30代女性
主訴:咬むと痛い。左上7番の垂直歯根破折。
患者様の年齢と咬合負担、術後の固定を考慮して、反対側の親知らずの移植を計画した。
親知らずの歯牙移植の流れ
歯牙移植STEP1 抜歯の診断
歯牙移植STEP2 抜歯後・破折歯
抜歯後、移植する歯が入る部分の歯槽骨を削合する。抜歯した歯は、根尖まで破折していることが確認できる。
歯牙移植STEP3 移植歯
歯牙移植STEP4 歯の移植手術
歯牙移植STEP5 根管治療
歯牙移植STEP6 支台歯形成
歯牙移植STEP7 セラミック修復
歯牙移植STEP8 施術後3ヶ月・施術後6年の比較
術後3ヶ月程度で移植した歯の生着が確認できます。歯冠形態をセラミックで改善して術後6年後です。就寝時はマウスピースを装着し、問題なく経過しています。
歯牙移植STEP9 移植手術直後・施術後1ヶ月・施術後6年のレントゲンでの比較
移植手術後、歯根周囲には透過像が認められます。術後1ヶ月では徐々に透過像が改善してきています。術後6年では骨梁も鮮明で、他の歯と同等のレントゲン像が確認できます。
歯牙移植STEP10 施術前・施術後1ヶ月・施術後6年の全体像での比較
施術前・施術後1ヶ月・施術後6年の全体像での比較
歯牙移植の治療期間・費用
精密検査・カウンセリング10,000円
CT撮影10,000円
移植手術 100,000円(歯周治療、抜糸・消毒は別途)
セラミック修復 130,000円
治療のリスク・副作用
将来的にアンキローシス(骨性癒着)・外部吸収・歯根破折が起きる可能性があります。
上顎臼歯部では、上顎洞が近接している場合には適応外となる場合もあります。
術後に上顎洞炎が起きるリスクがあります。
親知らずの形態によって手術中断の可能性があります。
一部付着が得られない場合は部分的に歯周ポケットが深くなる可能性があります。
清掃しにくい場合には、補綴治療によって改善が必要になります。
タバコは歯肉の血流を阻害し、失敗のリスクが上がるため喫煙されている方にはお勧めしていません。